前作『サイコブレイク』をクリア後にストーリーの整理をして2日後に『サイコブレイク2』を始めました。
前作の印象は、精神世界に翻弄される主人公セバスチャンでしたが、今作は自らの意思で精神世界へ娘(リリー)を助けにいくことから話がスタートします。
今の時点でチャプター2が終わり、チャプター3に入ったところなので、それまでの印象や、前作との違いについて話していきます。
前作サイコブレイクプレイの感想はこちらになります。

前作との明確な違い
サイコブレイクのジャンルは「サバイバルホラー」になりますが、同じサバイバルホラーでもサイコブレイク2は毛色が違うと感じました。
「サイコブレイクはバイオハザード寄り」な一方で『サイコブレイク2はLast of us』に近い印象を受けました。
「サイコブレイク」の特徴

前作のストーリーは、精神世界に閉じ込められ、この世界を作った者に翻弄されるセバスチャンでした。
一方的に与えられた世界で生き延びるために戦う刑事。
そのためゲーム中はある物を駆使して「敵を倒す」「敵から隠れる」がプレイの基本でした。
セバスチャンが本当に弱いんですよね。3秒しか走れないし、射撃はブレるし。
敵の体力は多く、攻撃力も高いので油断していると大体死にます。

前作の僕のクリアタイムと死亡回数はこんな感じです。
そして、「閉鎖空間」のため敵に見つかると逃げ道はないし、決められた道を辿っていくしかない恐怖というものがありました。
サイコブレイク2の特徴

一方、「サイコブレイク2」はオープンエリア寄り、ステルス行動にカバー(物陰に張り付く)の追加、弾丸や回復などもクラフトできる種類の多さなど、サバイバルに特化したシステムになっています。

また、マップが追加されたことにより、目的地が見やすかったり、サイドミッションの位置を確認できたりとプレイヤーにとっても優しい作りになっているため、全体の自由度が上がりました。
前作と決定的に違うのはセバスチャンが受けの姿勢から、攻めの姿勢に転じたことだと思います。
前作と違い、探索に積極的であり、娘を助けるためならなんでもするという表れが、このシステムの作り出してるのかもしれません。
雰囲気・怖さの質の変化
前作『サイコブレイク』は、とにかく「何が起こるかわからない狂気の世界」に放り込まれたような感覚が強かったです。
建物がぐにゃりと形を変えたり、意味のわからないクリーチャーが突然出てきたり。精神世界のルール無用っぷりに、ただただ圧倒されてました。
それに比べて『サイコブレイク2』は、雰囲気が少し落ち着いてる印象です。
崩壊した町「ユニオン」を舞台にしてるからか、現実との境目があいまいになっていて、「これ、現実か?それともまだ夢の中か…?」っていうじわじわくる不気味さがあります。
怖さの質も変わっていて、前作は「理不尽な即死トラップ」とか「急に出てくるグロ系」が目立ってましたが、今作は「静けさ」や「何かが潜んでる気配」による緊張感がメインになってる気がします。
草むらにしゃがんで周囲をうかがう時間が増えて「こっちの動き方で難易度が変わる」っていう、サバイバルとしての怖さが前より前面に出てるなって。
個人的には、無音の中で遠くから聞こえる「呻き声」だけでこわいです。
前作の“強制的に怖がらされる”感覚よりも「自分で踏み込むからこそ怖い」っていう、新しい怖さに変わってるのがおもしろいです。
今後に期待していること
まだチャプター2なんで、正直ぜんぶが分かったわけじゃないけど、だからこそ「これから何が待ってるんだろう」っていうワクワク感があります。
まず気になってるのは、やっぱりセバスチャン自身の物語がどこまで掘り下げられるのかってこと。前作ではただ巻き込まれただけの印象だったけど、今回は自分の娘を探すっていう、めちゃくちゃパーソナルな理由がある分、感情移入の度合いも全然違うんですよね。
過去には「バイオヴィレッジ」でイーサンにめちゃくちゃ感情移入したので、父親としてのセバスチャンがすごく楽しみ。
あと、前作のキャラや設定がどう絡んでくるのかも気になるところ。
キッドマンとか、まだ全貌が見えてないけど、絶対なんか裏があるでしょ?っていう空気がすでに漂ってて、伏線の回収に期待してます。
ゲームシステム的には、今後どれくらい自由度が広がっていくのかが楽しみです。
今のところ、探索の手応えやアイテム管理の緊張感がちょうどよくて、そこに新しい要素がどんどん追加されていくなら、長く遊べそうな予感がしてます。
あとは…ホラーとして、どこまで“攻めて”くるのかもちょっと期待してます。
今のところはじんわり怖い感じだけど、油断してると突然ぶっ壊してくるタイプの演出が来るんじゃないかと身構え中です。

絶対にセバスチャンの手で助けてあげたい。