「石橋を叩いて渡るタイプだね」と、昔からよく言われてきました。
でも僕の場合、それだけじゃ済まないんです。
叩いて叩いて叩いて、壊してしまうタイプでした。
やりたいことがあっても、念入りに準備しすぎて進めない。
理想が高すぎて、一歩目すら踏み出せない。
頭の中では完璧なシナリオができあがっているのに、現実では「まだその時じゃない」とブレーキを踏んでしまう。
たとえばキャンプ。やってみたい気持ちはある。
でも調べれば調べるほど不安になって、気づけば何もしていない。
結局、まだ一度も行けていません
完璧をやめて「60%」で踏み出す
そんな僕が変わるきっかけになったのが、「60%できていれば始めてOK」という考え方でした。
最初は「そんな中途半端なことでいいの?」と思ったんです。
でも、よく考えたら100%の準備なんて一生来ないんですよね。
たとえば、やってみたいと思って始めたベース。
ずっと「やってみたい」と思っていて、やっと買ったんです。
だけど「上手くなってから人に聴かせよう」「ちゃんと弾けるようになったら録音しよう」そんなふうに、また完璧を目指してしまって、結局、人前で一度も弾いてません。
家でこっそり鳴らして、満足してる日々です
でも、「60%で始めよう」と思えたとき、「それっぽく1曲弾けたら、録ってみよう」くらいの気軽さで向き合えるようになりました。
完璧じゃなくても、少しできる自分を認めること。
それが、僕にとってはとても大きな変化だったんです。
経験という名のレベルアップ

60%で始めることの何が良いのか?
それは、「経験」が早く手に入ることです。
完璧主義だった頃の僕は、行動する前にとにかく調べていました。
理想のスタイルを追い求めて、YouTubeやブログを何時間も見たり、道具を揃えることばかりに時間をかけたり。
けれど実際に始めないまま、熱が冷めていくことも多かったです。
一方で、60%の準備でスタートすると、とにかくやってみるからこそ気づけることが増えます。
「これ、思ってたより難しいな」とか「こっちの方が自分に合ってるかも」とか実際の体験を通じてしか見えないことが、どんどん出てくるんです。
ゲームで言うと、準備だけで延々と村をウロウロしてた主人公が、ようやくダンジョンに足を踏み入れた感じ。
最初はボロボロになるかもしれないけど、その分経験値がどんどん貯まっていきます。
その経験が、自分自身の成長につながっていく。
この感覚を知ってから、僕は少しずつ行動するのが怖くなくなっていきました。
自分にとっての『スタートライン』を決める

「60%で始めよう」と言われても、どこが60%かなんてわからないよ……って思いますよね。
僕も最初はそうでした。
そもそも、今まで100%を求めてからじゃないと動けなかったんですから。
だから僕が考えたのは、「とりあえず動ける最低限」を自分なりに決めておくこと。
たとえば、ベースを始めたとき。
ちゃんとしたアンプやエフェクター、録音環境まで揃えて「よし、これで理想の音が出せるぞ」ってなるまで弾かない……なんてやってたら一生始まらないんですよ。
結果、チューナーとヘッドホンだけでスタートしました
そうやってハードルをぐっと下げてみると、「なんだ、これで十分楽しめるじゃん」って気づくことも多いです。
勉強なら、紙とペンと1冊の本。
ブログなら、とにかく1記事書き切ること。
キャンプなら、まずは寝袋とマットでベランダ泊。
- 勉強なら、紙とペンと1冊の本
- ブログなら、とにかく1記事書き切ること
- キャンプなら、まずは寝袋で寝て、キャンプ道具でご飯
自分が“やってみよう”と思える最低限が、60%のサインなんです。
準備に時間をかけすぎると、始める前に「飽きる」こともあります。
だから、ちょっと物足りないくらいで始めて、足りなかったらその都度補えばいいんです。
『60%でいい』と思えたとき、完璧主義の縛りから少しだけ自由になれる気がします。
まとめ:完璧じゃなくていいから、まずやってみよう

何かを始めるとき、つい「もっとちゃんと準備してから……」って思ってしまう。
でも、その“ちゃんと”って、実はゴールがないんですよね。
僕もずっと、石橋を叩きまくって渡れないタイプでした。
準備して、調べて、揃えて……気づいたら熱が冷めていた。
それがベースであり、キャンプであり、他にもいろいろあります。
けどあるとき、「60%でいいや」と思って始めてみたら、ちゃんと楽しかったんです。
それで、「やってみてから考える」っていうやり方を、少しずつ覚えていきました。
このブログも、書きながら整えていってます
完璧じゃなくても、スタートしてみたら、必要なものは自然と見えてきます。
逆に、どれだけ準備しても、やってみなきゃ見えないこともある。
だからこそ、僕はこれからも「60%で進む」を大事にしていきたい。
もしあなたが今、なにか始めたいけど躊躇しているなら、少しだけ肩の力を抜いてみてください。
あなたの60%は、もうそばにあるかもしれません。