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『デトロイト ビカム ヒューマン』レビュー|今さらでも泣ける?ストーリー重視派に刺さる名作

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発売から時間が経っているけど、「デトロイト ビカム ヒューマン」って今からでも楽しめる?そんなふうに迷っている人へ向けて、実際に2025年に初プレイした筆者が率直な感想をまとめました。

ストーリー重視の人、選択型アドベンチャーが好きな人、泣けるゲームを探している人にはとくに刺さる作品です。

選択のひとつひとつに重みがあって、まるで自分が物語の中に入り込んだような没入感。

そんな体験を言葉にしてお届けします。

どんなゲーム?『デトロイト ビカム ヒューマン』ざっくり紹介

『デトロイト ビカム ヒューマン』は、プレイヤーの選択によって物語が分岐していくアドベンチャーゲームです。

舞台は2038年のデトロイト。人間そっくりのアンドロイドが普及し、社会の中でさまざまな摩擦が起こっている未来の物語。

プレイヤーは3人のアンドロイド――「コナー」「カーラ」「マーカス」――の視点を交互に操作しながら、彼らがそれぞれの選択を通してどんな未来を選んでいくのかを見届けていきます。

ジャンルとしては「インタラクティブドラマ」とも呼ばれ、映画のような演出と操作が特徴。

操作自体は難しくないので、普段あまりゲームをしない人でも楽しめる作りになっています。

ただし、選択肢の一つひとつが後の展開に大きく影響するため、プレイヤーの判断力や感情が問われるシーンも多いです。

実際にプレイして感じた良かったところ

ここでは、プレイ中に特に心に残った「良かったところ」「好きだった演出や要素」などをピックアップして書いていきます。

演出とグラフィックが圧倒的に没入感を高めてくれる

まず驚いたのは、映像と演出のクオリティです。

リアルな表情の動きや、細かな環境描写がまるで映画のようで、序盤から一気に引き込まれました。特に、キャラクターたちの瞳の表現がとてもリアルで、彼らが「本当に考えているように」感じられます。

細かい場面でもカメラアングルや音の演出が上手く、ただ歩いているだけでも不安や期待が伝わってきて、まさに「体験するドラマ」という言葉がぴったりでした。

選択の重みがリアルで、自然と感情移入してしまう

選択肢の一つひとつが、物語の行方だけじゃなく「誰が信頼してくれるか」「誰が生き残るか」に関わってきます。

プレイヤーとしての自分の判断がキャラクターの運命を左右するので、プレイしているうちに完全に彼らに感情移入していました。

「ここで助ける?それとも自分を守る?」みたいな葛藤を何度も突きつけられて、選ぶのが本当に苦しいときもありました。

でも、その分エンディングにたどり着いたときの気持ちはひとしお。自分だけの物語を体験した感覚があります。

心が揺れるシーンが多く、「泣ける」って言われる理由がわかる

プレイ中、何度も胸がぎゅっとなる瞬間がありました。

誰かの優しさ、無力さ、希望、絶望…どのキャラにもドラマがあって、それぞれに感情を揺さぶられる展開があります。

特にカーラのルートは、個人的に一番泣けました。

親子のような絆や、人間らしさって何だろう?というテーマがストレートに突き刺さって、プレイ後もしばらく余韻が残るほどでした。

リプレイ性の高さとチャート機能のありがたさ

本作の魅力のひとつに、「何度もプレイしたくなる設計」があります。

1周目では「自分が選んだ運命」が描かれますが、クリア後に他の選択肢も気になってくるんですよね。

そんなときに便利なのが「フローチャート機能」

どのルートで分岐したのか、どこに未選択のルートがあるのかが視覚的にわかるので、やり直しやすいんです。

「別の選択をしていたら、あのキャラはどうなったんだろう…」

そんな疑問に自分で答えを出せるのは、ただのストーリーテリングを超えた体験でした。

気になった点・人を選びそうなところ

ゲームとしてのアクション性は控えめで物足りないかも

『デトロイト ビカム ヒューマン』は、アクションゲームとしての爽快感や高難度の操作を求めている人には向かないかもしれません。

多くの場面が「選択」と「調査」、「簡単なQTE(タイミング操作)」で進むため、ガチガチのアクション好きには少し物足りなさを感じる可能性があります。

ストーリー重視なので「ゲーム感」が薄いと感じる人もいる

対話や選択肢に重点が置かれているため、「ゲームらしい遊びごたえ」より「物語体験」を優先したい人向けの作りです。

そのため、戦闘や探索をメインに楽しみたい人にはやや退屈に感じるかもしれません。

感情を揺さぶられるので、人によっては心が重くなることも

深刻なテーマやキャラクターの苦悩を丁寧に描いている分、感情移入しすぎると心が疲れてしまうこともあります。

特に感受性が強い方や、暗い物語が苦手な方は、プレイ前に覚悟しておいたほうがいいかもしれません。

物語の分岐が多いため、全ルートを把握するには根気が必要

膨大な選択肢と分岐の結果、物語は大きく変化します。

すべての結末を見たい場合は、何周もプレイする覚悟が必要で、その点が負担に感じる方もいるでしょう。

デトロイト ビカム ヒューマンはこんな人にはおすすめ!

ストーリー重視のゲームが好きな人

『デトロイト ビカム ヒューマン』は、単なるアクションゲームではなく、物語の重厚さとキャラクターの心情にじっくり向き合える作品です。

細やかな選択肢が物語を大きく左右し、まるで自分が映画の脚本家になったかのような体験が味わえます。

ストーリーを読み進めるのが好きな人や、ドラマチックな展開を求める人には特に刺さるでしょう。

選択肢で物語を変える体験を味わいたい人

ゲーム内の選択肢が多く、1つの決断がキャラクターの生死や未来を左右するため、「もしあの時違う決断をしていたら?」という疑問を何度も考えさせられます。

そのため、選択による物語の変化をじっくり楽しみたい方にぴったり。自分だけのオリジナルストーリーを作る感覚は、他のゲームではなかなか味わえません。

感情移入して泣けるゲームを求めている人

登場人物それぞれの葛藤や感情が丁寧に描かれていて、プレイ中に自然と感情移入してしまいます。

「家族とは何か」「自由とは何か」という普遍的なテーマに深く迫っているので、泣ける感動ストーリーが好きな人には最高の一作です。

自分の操作によって起きる展開ばかりなので、涙なしにはプレイできないシーンも多く、強く心に残る作品体験ができます。

何度も違うエンディングを見たい人

物語の分岐が非常に多く、プレイヤーの選択次第で全く異なる展開や結末が待っています。

1周目で見逃したルートを探索し、すべての可能性を試したくなるので、何度もプレイしたくなる設計になっています。

フローチャート機能のおかげで、分岐状況を把握しやすく、飽きずに繰り返し楽しめるのも大きな魅力です。

まとめ:『デトロイト ビカム ヒューマン』レビュー総括

『デトロイト ビカム ヒューマン』は、ゲームという枠を超えた「心を揺さぶる体験」を提供してくれる作品です。

プレイヤーが下す一つひとつの選択が、登場人物の運命を左右し、やがて大きな歴史の流れさえ変えていく。

その過程には、迷いもあれば後悔もあり、時には「本当にこれで良かったのか」と自問してしまうような重みがあります。

でもその分、自分で物語を紡いだという実感がしっかり残り、エンディングを迎えた時には深い余韻と満足感が残ります。

アクション要素やゲーム性を重視する方にはやや物足りなく感じるかもしれませんが、「ゲームに感情移入したい」「考えさせられるストーリーを体験したい」という方にとっては、これ以上ない作品と言えるでしょう。

また、物語は一度クリアして終わりではなく、プレイヤーの選択によって無数の展開が待っています。

「もし別の選択をしていたら?」という“たられば”に、自分の手で再び向き合える作りになっているため、周回プレイも楽しく、長く付き合えるタイトルです。

人生とは、選択の連続でできている。

このゲームは、そんな当たり前の言葉を、プレイヤー自身に問いかけてきます。

もし、少しでも気になっているなら、ぜひ一度プレイしてみてください。

あなた自身の物語が、そこには待っています。

Detroit: Become Human
created by Rinker

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