「楽に生きたいな」って思う瞬間が増えた。
昔はがんばることが当たり前だと思ってたけど、
今はただ、安心して過ごせる毎日があればそれでいいなって思う。
でも、「安心して生きる」って、実はすごくむずかしい。
人と比べちゃうし、うまくいかない日は自分を責めてしまう。
それでも少しずつ、「こうでなくちゃ」に縛られないでいる時間を、大切にしたいと思うようになった。
たとえば、誰かと比べなくていい時間。
「今日はこれくらいでいいや」って思える気持ち。
うまく言葉にできなくても、そばにいてくれる存在。
そういうものに触れているとき、少しずつ、心の中に安心が広がっていく気がする。
完璧じゃなくていい。
がんばれない日があっても、それを認めてあげられること。
それが、今の自分にとっての「楽に生きる」の正体かもしれない。
うちの犬を見ていると、よく思う。
この子は、過去も未来も考えずに、ただ今日を生きてる。
眠たければ寝て、遊びたければおもちゃをくわえて走ってくる。
こっちが仕事でバタバタしていても、おかまいなし。
「いま遊びたいんだよ」って全力で生きてる姿に、ちょっと笑って、ちょっと気が抜けて。
気づけば、自分の肩の力もふっと抜けている。
この子は、特別なことはなにもしてないのに、ただそこにいるだけで、安心をくれる。
たぶん、私が「楽に生きる」って言うときに欲しかったのは、こういう感覚なんだと思う。
気持ちに余白ができると、不思議と前にも進めるようになる。
「ちゃんとしなきゃ」「がんばらなきゃ」って力んでいたときよりも、少しだけ素直に、自分の気持ちに向き合えるようになった。
やる気が出ない日があっても、「そういう日もあるよね」って思える。
誰かとうまくいかない日があっても、必要以上に自分を責めなくなった。
安心できる時間、安心できる空気、安心できる自分。
そういうものがあるからこそ、少しずつでも前に進むことができるんだと思う。
楽に生きるって、きっと特別なことじゃない。
毎日をちょっとずつ、自分のペースで歩いていくこと。
誰かに認められなくても、自分が「これでいい」と思えること。
安心して過ごせる時間を、少しずつ積み重ねていく。
それが、自分にとっての“楽に生きる”なんだと思う。
焦らなくていい。
がんばれない日も、うまく言えない気持ちも、ちゃんとここにあっていい。
今日を、安心して生きられたなら、それだけで十分。
そんなふうに思える日が、増えていけばいいなと思う。
