最近、「なんであのとき何も言えなかったんだろう」って、後になってからぐるぐる考えてしまうことがありました。
ちゃんと話せばよかったのか、それとも、黙っていた自分を守ってよかったのか。
答えは出ないまま、心の中にだけその場面が残っていています。
うまく言えない気持ちって、たぶん、誰にでもあるものだと思います。
頭の中ではぐるぐる考えてるのに、口に出そうとした瞬間、なぜか全部がごちゃごちゃになってしまう。
言いたかったことが「なんか違う」と思えて、飲み込んでしまう。
あのとき言えなかったのは、相手を傷つけたくなかったからかもしれないし、自分が何を感じてるのか、ちゃんとわかってなかったからかもしれない。
あるいは、言葉にした瞬間、何かが壊れてしまいそうな気がして、怖かったのかもしれない。
相手にとっては、なんでもない沈黙だったかもしれない。
もしかしたらもう覚えてないかも。
でも僕にとっては、その沈黙がずっと残ってる。
ちゃんと伝えられなかったことで、自分の存在ごと否定されたような気さえしてしまって。
だけど、最近少し思うんです。
「伝えられなかった=気持ちがなかった」じゃないって。
うまく言えなくても、ちゃんと心は動いていた。
あのとき、あの場所で、何かを感じていた僕がいた。
それだけは、ちゃんと認めてあげてもいいんじゃないかなって。
いつかまた同じような場面に出会ったら、
今度はほんの少しだけでも、言葉にできたらいいなと思います。
全部じゃなくていい。たったひとことでも。
「うまく言えないけどさ」って、正直に始められたら
きっと、それだけでも今みたいな心残りはないかもしれない。
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