「やらなきゃいけないことはあるのに、なんか動けない。」
そんなふうに止まってしまうこと、ありませんか?
僕もよくあります。やりたい気持ちはあるのに、頭の中がグルグルして、気づいたら時間だけが過ぎていく。
そして、ふとこんな言葉が浮かぶんです。
「考えるより動いた方がいいんじゃない?」
でも、それって本当にそうなんでしょうか?
結論:すぐ動いた方がいい時と、考えるべき時がある

「動いた方がいいのか、考えた方がいいのか」
その答えは、結局ケースバイケースなんですよね。
でも、僕がこれまでの経験から感じているのは、迷ったときに自分の中で指針になる、こんな3つのパターンです。
- やるべきことがわかってるのに「もっと準備しなきゃ」「もう少し情報を集めてから…」とズルズル先延ばししているとき。
- 逆に、「どうしていいかわからない」「一歩踏み出すのが怖い」と不安だけが先行しているとき。
- あるいは、「焦って決めると後悔しそうだ」と直感で感じているとき。
そういう場面で、僕はどうしたか。何を基準に判断して、どう動いたか。
紹介する3つのポイントが、そんな迷いのヒントになればと思います。
「考えるより動いた方がいいかな」と思ったときに
なにかを始めたいのに、なぜか動けないときってありますよね。
たとえばこんな場面、心当たりありませんか?
- 転職したいと思って求人サイトを開いては閉じ、を繰り返している
- 新しい趣味を始めたいけど、ネットで何回も調べるだけ
- SNSで発信してみたいけど、恥ずかしさや不安で投稿できない
- 筋トレを始めようと決めたのに、道具だけ買って結局何もできてない
僕も数年前、そんなふうに迷っていた時期がありました。
当時、長く勤めていた飲食業界を離れ、まったくの異業種である介護業界に転職することを考えていたんです。
でも、「自分にできるのか?」「ちゃんと続けられるのか?」と不安が先に立って、なかなか決断できずにいました。
それでも、ある日ふと「知り合いに相談」をしてみたんです。
そしたら、面接を経て、実際に働くことになって。
最初は戸惑いもありましたが、結果的にその選択が自分の人生の視野を大きく広げてくれました。
「動いたほうがいい」と感じる3つのサイン
僕が経験から感じている、「今こそ動いた方がいい」サインはこんな感じです。
- やるべきことはわかってるのに、考えるふりをして先延ばししているとき
- モヤモヤした不安の正体がつかめないまま、時間だけが過ぎているとき
- 「とりあえずやってみたらどうなるんだろう」と、心のどこかで思っているとき
この3つのうちどれかに当てはまるなら、あなたも、考えるよりまず動いてみるべきタイミングなのかもしれません。
一歩踏み出すことでしか、見えない景色がある
もちろん、動いたからといって何もかもが順調にいくわけではありません。
けれど、自分の中にある「やってみたい」という気持ちを無視し続けるのは、ちょっともったいない気がします。
僕は、転職も、ブログも、「とりあえずやってみよう」の気持ちから始めました。
結果的にそれが、自分にとっての新しい経験や学びに繋がっています。
迷っているなら、完璧じゃなくていいから、小さく一歩踏み出してみる。
それが、今の自分を少しだけ前に進めてくれます。
② 一度きりの決断は、じっくり考えるのも大事
もちろん、なんでもかんでも勢いで動けばいいって話ではありません。
特に、人生の軸が変わるような大きな決断は、慎重さが必要です。
たとえば、こんな選択肢たち。
- 今の仕事を辞める・転職する
- 一人暮らしや同棲、引っ越しなど生活環境を大きく変える
- 車や家など、高額な買い物をする
- フリーランスになる、起業する
こういう「一度きりの大きな決断」は、一歩踏み出す勇気と同じくらい、踏み出す前の準備や計画が重要です。
僕自身、以前「なんとなく合わないから」という理由で、勢いだけで仕事を辞めてしまったことがあります。
でも、辞めたあとに具体的なビジョンがなかったことで、なかなか次が見つからず、金銭面もメンタル面もどんどん余裕がなくなっていきました。
今思えば面白い経験なんですが、会社の寮に住んでいたので、3ヶ月間家無き子になったこともあります。
振り返ってみて思うのは、「辞めたこと自体」が失敗だったんじゃない。
辞めたあとにどう動くか、まったく考えていなかったことが大きな反省点だったんです。
③ 動きながら考える、がちょうどいい
僕が一番しっくりきてるのは、やっぱり
「考えて、でも止まらずに動く」「動きながら考える」というスタンスです。
たとえば
- 転職したいけど、自信がない → とりあえず求人サイトで1件だけ応募してみる
- 新しいブログを始めたい → 完璧なテーマを決める前に、1記事だけ書いてみる
- 生活を変えたい → まずは一日5分だけでも、普段と違う行動をしてみる
このくらいの小さなアクションでもいいんです。
動いてみることで、はじめて分かることはたくさんあります。
今月ようやく転職活動が終わったので、そのことも書けたらと思っています。
僕もブログを始める前は、テーマや方向性をずっと悩んでいました。
でも、結局は「書きながら整えていこう」と決めて、一歩踏み出したことで、少しずつ自分の言葉やスタイルが見えてきました。
もちろん、大きな決断には考える時間が必要です。
だけど、「動かないまま考え続ける」のって、実はすごくエネルギーを消耗します。
しかも、考えてる“つもり”で、ただ不安をループしてるだけだったりする。
だから僕は、こう思っています。
「動いてから考える」じゃなくて、「動きながら考える」それが、自分にとって無理のない、でも前に進めるやり方なんだと。
そして大事なのは、「なんとなく止まってる自分」に気づいてあげること。
止まってることが悪いわけではありません。
「今、自分は立ち止まってるな」って気づけたら、そこからまた動き出す選択ができるんです。
こうしてみると、行動と思考はどちらも「偏らせずに持ち合わせる」のが、現実的でやさしいアプローチかもしれませんね。
動いてよかったと思った経験
たとえばこのブログもそうでした。
「どんなテーマで書こう?」「誰が読むんだろう?」「文章ヘタだったらどうしよう…」
そんなことばかり考えていた時期がありました。で、何も書けなかった。
でもある日、「とりあえず1記事だけ書いてみよう」と思って投稿してみました。
すると、不思議とそのあと2記事目、3記事目と、自然に続いていったんです。
完璧に考えてから動こうとしていたら、たぶん今も何も書けてなかったと思います。
元々完璧主義なので気持ちはすごくわかります
完璧を目指す人はぜひこの記事を参考にしてみてください。

考えておいてよかった経験

逆に、「これはちゃんと考えてからでよかったな」と思ったこともあります。
たとえば仕事を辞めるタイミングや、人間関係の距離感の取り方。
焦って動いていたら後悔したかもしれないことは、じっくり向き合ってから決断しました。
だから、「すぐ動けばいい」ってわけでもないんですよね。
とくに取り返しがつかないことや、他人に影響があることについては、一度立ち止まる勇気も必要だと思っています。
経験上、自分の感情が絡んでいて行動した時は大体失敗します
自分なりのバランス

結局のところ、「動いた方がいい」「考えた方がいい」のどちらかに決めつけるんじゃなくて、
今の自分に必要なのはどっちか?を見極めることが大切なんだと思います。
僕にとっては、「完璧じゃなくていいから、ちょっとだけやってみる」という姿勢がちょうどいいです。
失敗しても、それも経験のひとつ。動いたからこそわかることもある。
焦らず、自分のリズムで。
それが、僕の中で少しずつできてきた『考えと行動のバランス』です。
終わりに:止まってても、あなたの時間は動いてる

もし今、動けずにいるとしても、それはダメなことじゃありません。
誰だって止まるときはあるし、悩む時間だって必要です。
でもひとつ言えるのは、「止まりっぱなし」は、自分の未来を閉ざしてしまうということ。
動けるタイミングは、いつも“完璧な形”ではやってきません。
不安が残ってても、準備が中途半端でも、「今の自分」でできることから始めてみる。
それだけで、景色はちょっとずつ変わっていきます。
だから、まずは1ミリでいいので、何か、今日やれることをやってみてください。
人生って、意外と“仮スタート”で動き出すものです。