コラム

人と比べてしまうあなたへ。自分らしさを取り戻す方法

「自分だけが取り残されてる気がする」 そんな風に感じたことって、きっと誰にでもあると思うんです

私もその一人でした

SNSを開けば、誰かが昇進した、資格を取った、結婚した、子どもが生まれた、マイホームを建てた――そんなキラキラした日常が、次から次へと流れてくる

一方の私はというと、毎日仕事に行って帰ってきて、ゲームして寝るだけの生活 目に見える成果なんて何もない

楽しんでたはずのゲームさえ、「もっと効率よくやってる人がいる」「私は無駄な時間を過ごしてるんじゃないか」って、自分を責める材料になってました

そんな風に、誰かの「すごい」に飲み込まれて、自分の小ささばかり噛みしめる毎日

でも、あることをきっかけに、少しずつ心の持ち方が変わっていったんです

焦りを募らせた10年と、気づきをくれた5年

私は20代のほとんどを飲食店の正社員として働いてました

お客さんと話すのが好きで、忙しさの中にもやりがいを感じてたし、店舗の運営や新人教育なんかも任されて、それなりに責任あるポジションにもなってました

でも、30歳が近づいてきた頃、「このままこの仕事をずっと続けるのかな」って、ふと考えることが増えてきたんです

このまま10年後も同じように働いている自分が、正直まったく想像できませんでした

体力的にもきつくなっていくだろうし、かといって「これが自分のやりたいこと」って胸を張れるほどの思い入れがあるわけでもない

そのキャリアを積んできてできるからやってるという方が強かった

気がついたら、「自分って結局何がしたいんだろう」って、ぼんやりモヤモヤしながら毎日をこなしている状態でした

その後、掛け持ちしていた介護の仕事に完全に転職して3年が経ちました

やりがいを感じる場面もありましたが、同年代の友人たちがキャリアアップしたり、家を買ったりしているのを見るたびに、なんとも言えない焦りやざわつきを感じることが増えていきました

私はまだ将来像すらはっきり描けてない

人と比べて、足りない部分ばかりを見ては、ずっと自分を追い込んでいたように思います

比べることで、私は何を得ていたのか

今振り返ってみると、人と比べることで得られたものって「劣等感」や「自己否定」がほとんどでした

もちろん「もっと頑張ろう」って思える時もあったけど、その頑張りの原動力が「誰かに追いつくため」だったとしたら、それって本当の意味で自分のためにはなってなかったんじゃないかと思います

人と比べて焦って、無理して動いて、疲れて挫折する

そんなことを何度も繰り返してきました

そして、あるときふと思ったんです 「いったん、何もしない時間を作ってみよう」って

自分だけの時間が、心を整えてくれた

何もしないって言っても、完全に止まったわけじゃありません

ただ、自分が「やっていて落ち着くこと」「楽しいと思えること」を優先して、時間の使い方を見直しただけです

その中で、私が一番心安らげたのが「ゲームをする時間」でした

もともとゲームが大好きで、子どものころからずっと遊んでたけど、大人になると「こんなことしてていいのかな」って思うことも増えてたんです

でも、人と比べるのをやめて、ただ純粋に楽しむことに集中してみたら、驚くくらい気持ちが軽くなっていきました

『サイレントヒル2』を何周もしてエンディングを集めたり、『モンハン』でお気に入り装備をそろえたり

一見すると何の役にも立たない時間かもしれないけど、自分の気持ちに素直に向き合って過ごすその時間は、心をものすごく癒してくれました

他人は他人、自分は自分と割り切るには

もちろん、今でも比べてしまうことはあります SNSを見れば、どうしても目がいってしまうし、「自分はまだまだだな」って思う瞬間もある

でも、そんな時は「私は私のペースで生きてるんだ」って、ちゃんと自分に言い聞かせています

人にはそれぞれの背景があって、事情も違う それを知らずに見えてる部分だけで比べるのは、ほんとに意味がないことなんですよね

そもそも、他人と自分の人生は土俵が違うんです 比べること自体が、無理な行為だったんだって、今は思えるようになりました

比べるのをやめるために私が実践していること

私が日々の中で意識していることを、いくつか紹介します

人と比べないために意識すること

1. SNSを見る時間を決める 
流れてくる情報に無意識に心が揺さぶられることがあるので、見る時間を減らすだけでも気持ちが穏やかになります。完全にやめるというのは難しいのでSNSに張り付かないという気持ちが大事だと思います

2. 小さな満足に目を向ける 「今日はよく寝られた」「おいしいコーヒーが飲めた」みたいな、誰かと比べる必要のない喜びをちゃんと味わうようにしてます

3. 何をしているときが一番自分らしいかを知る 私にとってはゲームでしたが、他の人にとっては読書や散歩かもしれません その時間を持つことで、他人の評価に左右されない自分軸が育つ気がしてます

大事なのは他人と比べずに、昨日の自分と比べてどうかということです

おわりに

他人と比べることを完全にやめるのは、正直むずかしいです

人は社会の中で生きてる以上、他人の目や評価がどうしても気になるものだから

でも、「比べることで自分がどうなってるか」に気づいて「それを少し手放してみよう」と思うだけで、少しずつ見える景色は変わっていきます

自分のペースで、自分の心地よさを大事にして生きていく

それは、焦りや不安を感じやすい今の時代だからこそ、すごく大切なことだと思ってます

少しずつでいいので、自分の感覚を信じて進んでいきましょう 比べなくても、ちゃんとあなたはあなたのままで、価値があるんです

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